最近、石川町内で風邪の症状を訴える重篤な状態の猫が何例も来院されています。
猫カリシウイルス感染症です。
家庭内で集団感染をして何頭も亡くなっている家庭もあるそうです。
2つの症例では白血球、血小板数が激減していて、貧血も認められました。
(うち1例は白血病ウイルスの感染もみとめられました。)
通常のカリシウイルス感染より重篤になっていること、また死亡率が高いことから
強毒株(highly virulent feline calicivirus:HVFCV)なのかもしれません。
この場合、アメリカの報告では30-50%の死亡率があるそうです。
完全室内飼育をしていただき感染機会を減らしてください。
また、飼育猫全頭にワクチンを接種しておくと重症化が防げます。
(ワクチンを接種していても感染しないわけではありません。)