ここ数ヶ月人の新型コロナウイルス感染症COVID-19が全世界で流行していますが、ここでは猫のコロナウイルスについてです。
猫のコロナウイルス感染症で致死率の高いものに猫伝染性腹膜炎があります。
ワクチンはありません。ヒトには感染はしません。
特効薬もありません。
胸やお腹に水が貯まるウェット型と貯まらないドライ型があります。
今回は多分FIPウェットタイプであろうという症例です。
残念ながらすぐ亡くなってしまいましたので、PCRなどの確定検査はしておりません。
レントゲンと胸水の写真です。
申し訳ございませんが、
M U T I A N による治療、処方はしておりませんのでご了承ください。
左側が頭になります。
肋骨の中は普通黒い肺の中に心臓が見えるのですが、すりガラスのように真っ白で黒い一本の管(気管)とその先に黒い肺の一部だけが見えています。
胸と肺の間に水が溜まってる(胸水)像です。
全身に喧嘩傷があり、皮膚が壊死していたりしたので、胸水は膿だと(膿胸)思っていました。
上の胸から抜いた液体です。
膿だろうと思ってたのですが、粘稠性の高い麦わら色の液体と血の混じった液体が採取されました。
左胸、右胸からの液体です、FIPに特徴的な液体性状です。