犬の甲状腺機能低下症についてはブログで書いたことがあるのですが、今回は猫の亢進症です。
甲状腺は喉にある臓器で甲状腺ホルモンを分泌しています。
このホルモンが過剰に分泌されるのが機能亢進症です。
獣医師になって以来、猫の甲状腺機能亢進症って言うのはもちろん知っていたのですが、ホルモン測定をルーチンに行っていなかった事や経験則で日本ではあまりないと(獣医師になって浅い頃の論文)の意識でした。
が、東京在住の同級生から相談されたり、自院での猫の検査から、珍しいものではないようだと言う感じです。
従来(海外の紹介)の例を見聞していると甲状腺が大きくなり、痩せていて、行動が活発で落ち着きがない。など、の症状が見られる、と言う症状が有れば疑うとの認識だったのですが、日本ではちょっと違うとのことです。
何故かはわかりませんが、日本の症例では甲状腺が肥大化する方が少ないとのことです。
また、高齢で体重減少があればルーチンに疑うべきとのことです。
当院で甲状腺ホルモン(T4)の測定ができます。ちょっとお時間はいただきます(15分くらい)
が、高齢で体重減少がある場合は健康診断的に測定をお薦めします。