今月は熱中症の症状を呈する症例が犬猫とも1頭来院されました。
犬の子は回復して退院できましたが、猫は亡くなってしまいました。
ただ、猫は来院時41.7℃、痙攣、血便の下痢、低血糖、肝臓、腎臓の数値の悪化の状態を長時間経過してしまってからの来院でした。
しかし、猫が閉じ込められているわけでもないのに熱中症ってなるかなぁっと、ずっと何か引っかかっていました。
で、外で発見されたと言う事もあり、多分なのですがこれは有機リン中毒じゃないかと。
痙攣は全身運動を続けることなので高体温にもなりますし、低血糖にもなります。てんかん重積でもなります。
有機リン中毒は嘔吐も下痢も起こします。
で、縮瞳も起こります。(この子も縮瞳していました。)
最近は犬での有機リン中毒もみなくなりましたが、開業から10年位は毎年のように来ていました。
犬の場合は散歩などで食べておかしくなるので飼い主さんからその旨の話があるのでわかるのですが、
猫は放し飼いだと何を食べたとかわからない。。。。。
推測でしかないので、本当に熱中症だったかもしれません。
ただ、どちらも長時間経過してしまうと致死的です。
猫犬ともに放し飼いは止めましょう。