先月は外陰部の手術が重なりました。
今回はオス猫の尿道閉塞です。
猫は犬や人に比べて膀胱結石ができやすいのですが、尿道に石が詰まって急性腎不全になることが時折あります。
今回の猫ちゃんは尿道閉塞で来院され急性腎不全だったのですが、14歳と比較的高齢で結石が詰まっていませんでした。もちろん、腎臓の値はすごく上がっていました。尿道カテーテルを留置してしばらく入院していただき、カテーテルを除去した所排尿ができません。再度カテーテルを入れましたがやはり一部で狭窄部位があります。
しばらくしてカテーテルを設置しましたが、外すと排尿できていません、、、、
なので尿道を広いところまで開ける手術をしました。。。
が、一度術後に再閉塞を2回起こし、腹壁尿道造瘻術をしたことがありまして、それ以来この手術が若干トラウマです。
この猫ちゃんは高齢で尿比重も低いので結石で尿道に損傷が重なり尿道狭窄~閉塞を起こしたものと思われます。
術後の外観ですが、最近はオスの包皮を残しての造瘻が流行り?のようなのですが、もうしわけありません、私はやったことがありません。
8Frのカテーテルが入るまでの所で形成しています。