初診時には元気食欲がない、後ろ足が震えるという主訴でした。
生化学検査ではCRP(炎症の数値)が高いだけで異常がありませんでした。
抗菌剤と消炎剤を服用すると快方するのですが、止めると再発します。通院しているうちに右の陰嚢が腫れてその後自潰して膿がでました。その後は落ち着いたのですが、自潰部の穴は閉じませんでしたので、摘出することになりました。
通常の去勢手術(精巣の摘出)では陰嚢は切除しません。
壁側鞘膜を切開して精巣を開放式で切除するのですが、腫瘍や化膿を疑っているので閉鎖性の去勢にて精巣を皮膚ごと切除しました。
PS
病理検査では腫瘍ではなく化膿性炎症とでました。
膿が出ています。
腫瘍の可能性も含めて陰嚢ごと切除しました。
病理検査結果が待ちです。
→前述の通り化膿性炎症でした。