犬は散歩などで歩行状態をよく見るので跛行(びっこ)に気づきやすいのですが、猫はあまり動かなかったりするので跛行に気づきづらいと思います。
今回の猫は結膜炎の治療中に急に後ろ足がおかしくなったと来院されました。

膝の写真ですが矢印のところに白い石灰化が見られます。
正常では見られません。
関節鼠なのか、十字靱帯に石灰化を起こしているのかは、関節鏡(当院にはありません。)などで見ないとわかりませんが、関節内にこんなのあったら痛いですよね。
よく野球選手などが肘から取ったなんて言っているのが関節鼠のことが多いと思います。
こんな状態でも昨日までは普通に暮らしていたと言うことなのでやはり気づきづらいようです。
猫は犬に比べて若齢から関節炎を起こしていると言われます。
階段の上り下りがしづらい、猫じゃらしに反応が鈍くなった、
飛び乗ったり、飛び降りるのがためらうようになる、走るのが遅いなどの症状が認めたら、疑ってください。