新しいペットを迎えたら。

(狂犬病、放し飼い、虐待以外は法的義務はありませんが)


混合ワクチン

健康状態が良ければ予約は不要です。

 

生後2ヶ月頃からワクチン接種をおすすめします。ワクチンの種類によって違います。

 

・犬

 5種、6種、10種をご用意しています。5種でコアワクチンは充足します。それ以上はリスクのある地方や飼育をする犬用です。(当地方の当病院では)

 

・猫

 3種、4種、5種をご用意しています。3種でコアワクチンは充足します。それ以上はリスクのある飼い方をする猫用です。(外に出る猫、多頭飼育の猫など)

 

2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月の1ヶ月毎に接種をお勧めします(リスクのある方はもっと頻回接種)。終わるまでは十分な免疫がついていない可能性がありますので、散歩や他の動物との接触は避けましょう。

 

生後6ヶ月~1歳までにもう一回。覚えやすいので誕生日接種をお勧めしています。

 

ワクチンは午前9時から11時、午後3時から6時までに接種出来るように来院して下さい。

 

ワクチンの追加接種はブログをご参照ください。

犬のワクチンについて


狂犬病ワクチン

生後91日以降の犬には接種義務があります、法的に遵守したい方は91日齢に接種して1週間開けて混合ワクチン接種をしてください。

4ヶ月のワクチン後でも、それほど支障はないと思いますが。


定期駆虫(虫下し)

アメリカやヨーロッパではお腹の寄生虫の駆虫を推奨しています。多分日本でも。

アメリカCDCでは生後3ヶ月齢まで半月に1回、3ヶ月から6ヶ月齢まで月1回、それ以降は3ヶ月に一回。

ヨーロッパでは3-4ヶ月齢まで月1回、それ以降は3ヶ月に一回の駆虫を推奨しています。

 

これはペットのためと同時にペットの飼い主様にペットの寄生虫が寄生してしまうのを予防するためでもあります。


フィラリア予防

前年の秋まで生まれていない子は 6月から12月の月初めに予防(駆虫)をお勧めします。

去年の秋までに生まれた犬に関しては血液検査を行い(毎年が原則。その時に健康診断すると一石二鳥ですね)、寄生してなければ予防します。寄生してた時は要相談です。

フィラリア予防薬(例外の製品もあります)でもある程度のお腹の虫下しにはなります。

6ヶ月~12ヶ月効果のある注射タイプの予防は当院では行っておりません。

全ての予防薬でシーズン前に寄生の有無を検査するのを求めています

寄生している犬に関しては予防薬で副反応が出る可能性があります。

検査しなくていいなら病院で処方する必要がないので自己判断で服用するで良いのかもしれません、自己責任です。


ノミ・マダニ予防

3月になると外に出ている猫、散歩している犬にマダニが寄生してくる子が多くなります。

マダニは人間にも伝染するウイルスを媒介します。

西日本では犬の感染症のバベシア症がマダニによって伝播されます。

春先から晩秋までは予防対策をお勧めします。(当地方では)


去勢・避妊手術について

猫や小型犬で、早い子では生後6ヶ月くらいから発情が始まります。

6ヶ月を過ぎるまでに避妊・去勢をするのか、しないのかを決めておき、早めに予約して頂くと発情してしまったなど慌てずにすみます。(特にワクチン未接種の場合)

早期の避妊去勢は病気の予防になります。推奨時期は犬種により異なります。

猫や小型犬では6ヶ月位からで良いと思います。

予約になります。目次の別項目を参照にして下さい。


飼育方法、しつけ

大原則として、猫は完全室内飼育、犬は係留または室内飼育、散歩時はリード着用です。

放し飼いは百害あって一利なしです。(犬は法律、条例違反)

 

また、キャリーケースなどを常時設置しておいてその中で餌や寝るようにしつけておくと病院に来る時に入れやすく、キャリーケースに恐怖心を持ちづらくなります。(クレートトレーニング)

たまに、車で近場の広場など散歩(犬の場合)すると車への恐怖心も薄くなると思います。

来院時のみ車やキャリーケースを使用すると恐怖の対象になりますので、普段遣いをお奨めします。

慣れておくことで災害などでの避難もスムーズに行える効果もあります。

キャリーケースについて

 

猫を多頭飼育する方が増えています。先住猫、新しく迎え入れる猫、両方ともウイルス検査(いわゆる、猫エイズや猫白血病ウイルス)をお勧めします。

 

犬の場合は飼い始めた時からしつけが必要になります。

しつけは三つ子の魂百まで、なので失敗してからではリカバリーは100倍大変です。

叱る(叩かない)のは教育の一環です。

 

歯磨きや爪切りに慣れるために歯や爪を触らせてくれたら褒めるなどしてください。

 

夜間に爪を切ったり、食べ慣れないものを与えたり、激しい運動をさせたり、普段と違う事は控えた方が無難です。調子が悪くなっても24時間診療は難しいので夕方から夜は静かに過ごしましょう。


健康診断

犬の場合はフィラリア検査時に健康診断(血液検査)をすることが多いのですが、

猫の場合、ワクチン接種しない方は、全く来院がないことが多いです。

 

犬猫ともに若い時は年一回、7歳くらいからは状況に応じて血液検査、尿検査を基本とした健康診断をお奨めします。Team HOPE

 

ブログにも書いているのですが、一般的な正常範囲を参考にするよりも、自分の値と比較した方が絶対に異常は見つけやすいです。

 

例えば猫の白血球の数の基準値は当院の検査機器では約3,000~18,000です。

普段、3,000の猫が17,000なら基準値内でも異常を疑います。

逆もしかりでしょう。

赤血球の大きさはどうでしょう?個体によって基準値外が認められます。